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「Brilliant Tree」 DAVID SYLVIAN

「アウトサイダー」 H.P.ラヴクラフト

ジュブナイル本で現在、手元に残ってるのは1冊だけ。当時は100~150冊ぐらいあったのかな。本棚に前後2列にして、けっこう丁寧にならべてあった。本を読んでるときは忍者のように気配が消えるらしく、どこにいるのか分からないなんて、よく言われた。


「世界の恐怖怪談」ユアコースシリーズ(学研)。


このユアコースシリーズ、別にオカルト方面がメインではなく少女向けも多かったんだけどね。もちろん家にあったのは「恐怖!幽霊スリラー」「SF入門なぞの四次元」「ルパンからの挑戦状」など。その中で「世界の恐怖怪談」だけ大切に置いていた理由は辞典だったから。ホラー小説のバイブルだと思っていた。荒俣宏(著者)の前書きを引用すると・・・。


原作はどれもかなり長いものですが、この本のために、特に短く書きあらためました。本1冊分の恐怖を30以上もまとめた自信作です。


きっかけはどうか分からないけど、これの元(大人向けの長い話)が読んでみたいと思った。
で、その自信作の目次はこんな感じ。(表記は現物通り)


第1部 妖魔がやってくる

○ 猿の手の呪い  W.ジェイコブズ

  ドラキュラの息子  リチャード・マシスン
  人形館の怪  ネルスン・ボンド
○ 魔猿  レ・ファニュ
  狼男がツメをとぐ  ピーター・フレミング
  塔のなかのへや  E.ベンスン
○ 少女は魔女  ロバート・ブロック
○ 幽霊屋敷  ウェイクフィールド
○ 小さな殺人者  レイ・ブラッドベリ
○ 夢の女  ウィルキー・コリンズ


第2部 異次元の魔界
○ 地図にない町  フィリップ・ディック
○ 地下室のなか  D.H.ケラー
○ 絞首刑の男  アンブローズ・ビアス
  魔女の裏庭  ジョゼフ・ブレナン
○ 幽霊駅馬車  アメリア・エドワーズ
  夜間通信  アーノルド
  そしてだれもいなくなった  デ・ラ・メア
  鏡の中の地獄  ホワイトヘッド


第4部 魔人と妖獣たち
○ 怪獣のすむ島  パトリシア・ハイスミス
  ヘビの目  アンブローズ・ビアス
○ 魔女の呪う家  M.R.ジェイムズ
  浮遊術  ジョゼフ・ブレナン
○ 見知らぬ首つり男  フィリップ・ディック
  死の舞踏人形  ジェローム・ジェローム
  古城の惨劇  ブラム・ストーカー
○ おれはだれだ!?  H.P.ラブクラフト
○ えぐられた心臓  M.R.ジェイムズ
○ 冷房装置の悪夢  H.P.ラブクラフト


第5部 狂乱のシンフォニー
  深夜の急行列車  アルフレッド・ノイス
  サーカス  モーリス・ルベル
○ 雨地獄  レイ・ブラッドベリ
  死刑の実験  G.ウェイト
  のどきり農場  ベリスフォード
○ 運命のくじ  シャーリー・ジャクスン
  仮面舞踏会  ジャン・ロラン
  もしもし、私は地球  レイ・ブラッドベリ
  アマゾンの精神病医  ロバート・ブロック
  高度六〇〇〇メートルの悪夢  リチャード・マシスン


それに第1部の途中に、恐怖小説名作ガイドがある。
  吸血鬼  ポリドリ
  吸血鬼バーニー T.プレスト
○ 古い魔術  ブラックウッド
  五本指の怪獣  W.F.ハーベイ
○ ダンウイッチの怪  H.P.ラブクラフト
  クモ  エーベルス
  魔法使いの帝国  C.A.スミス
  呪いのろう人形  ロバート・ブロック
  ルクンド  ホワイト
  リジイア  ポー
○ 魔物  A.ビアス
  恐怖  A.マッケン
○ 監視者  ブラッドベリ
  フランケンシュタイン  シェリー
  モロー博士の島  H.G.ウェルズ
  しで虫の歌  ダーレス
○ 消えちゃった  コパード
○ 開いた窓  サキ
  命の値段  フローラ
○ 霧笛  ブラッドベリ
○ 人形の家  M.R.ジェイムズ
  ぼくはだれだ!?  リチャード・マシスン


○が付いてるのは本当に現物に○が付いてる。原作(翻訳)を読んだものには鉛筆で印をつけていった。たぶん小学校の高学年から高校にかけて。
漁ったのは創元推理文庫、創元SF文庫、早川文庫、など。上に挙がってるリストでいうとブラッドベリやフィリップ・K・ディックはもちろんのこと、特に創元推理文庫のドロドロとした翻訳ものを順に読んでいった。
「怪奇小説傑作集(1)~(5)」「恐怖の愉しみ(上)(下)」なんかのアンソロジーや「M・R・ジェイムズ怪談全集(1)(2)」「怪奇クラブ」・・・・。
そのなかで最も気に入ったのがH.P.ラヴクラフト。当然、「ラヴクラフト全集」がきっかけ。衝撃としては「インスマウスの影」が強烈だった。高校時代、夜中にベッドの中で背筋に走った震えはある種の快感だった。おお、すげえ!って感じ。


上記のリストにある「おれはだれだ!?」が「ラヴクラフト全集3」に入ってる「アウトサイダー」。お話としては深く示唆する部分も読み取ることができ、なかなかよろし。単純に怖いという話ではない。思春期の鬱々したところに最も入り込んだのはこれかもしれない。


最近ようやく「ラヴクラフト全集7」が出た。
これで完結。
もう一度、最初から読んでみようかな。。。


著者: H・P・ラヴクラフト, 大瀧 啓裕
タイトル: ラヴクラフト全集7

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H.P.ラヴクラフトといえばふつう語られるのは「クトゥルー」の世界と偽書「ネクロノミコン」。
だよね、きっと。
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創元推理文庫のアンソロジーで買ってないのがある。「怪奇礼讃」。買うの忘れてた。あまり評判よくないみたいだけどね。

あとアンソロジーではないけれど、「夜鳥」モーリス・ルヴェルも買ってない。買うならこっちが先だな。
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上記で○の付いてない作品。その後、本当は○を付けなくてはという作品もある。「ルクンド」などはそれ。ただ、ほとんどは未読。中には絶対読んでみたい!と思ってるのもある。調べると手に入れたくなるんで、迷うところだな。

「ドウエル教授の首」 アレクサンドル・ベリャーエフ

「SLIDER」 T.REX

一応「SLIDER」をあげておく。 T.REXはTyrannosaur Rex名義も含めて正式な盤(?)はすべて聴いた。年代順にならべると。


「MY PEOPLE WERE FAIR AND HAD SKY IN THEIR HAIR...」
「PROPHETS, SEERS&SAGES/THE ANGLES OF THE AGES」
「UNICORN」
「A Beard of stars」


ここまでがTyrannosaur Rex名義。3枚目がお気に入り。


「T.REX」
「ELECTRIC WARRIOR」
「THE SLIDER」
「TANX」
「GREAT HITS」
「ZINC ALLOY AND THE HIDDEN RIDERS OF TOMORROW」
「BOLAN'S ZIP GUN」
「FUTURISTIC DRAGON」
「DANDY IN THE UNDERWORLD」


「TANX」の「TEENAGE DREAM」なんて隠れた名曲だと思うし、アルバムとしても「BOLAN'S ZIP GUN」は「ELECTRIC WARRIOR」や「SLIDER」よりもよく聴いたかもしれない。当然、この他にもライブ盤やら何やらも聴いた。
ただ、トータルとしてどれが一番かとくればやっぱり「SLIDER」を選んでしまう。
ジャケットのかっこよさ、そして、1曲目のテンション。


アーティスト: T.レックス
タイトル: スライダー (紙ジャケット仕様)


Metal Guru, is it you
Metal Guru, is it you
(「Metal Guru」T.REX より)


T.REX。ホント、バカみたいに聴いた。アーティスト別視聴時間ランキングのおそらく1位だろうな。大学の行き帰り、アルバイトの行き帰り、朝起きるとき・・・・。
一言でいえば、アイドル。R&Rのアイドル。


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参考文献(手元に所持)
「素顔のマーク・ボラン」(PARCO出版)
「マーク・ボラン詩集 ボーン・トゥ・ブギ」(シンコー・ミュージック)
「BOLAN BOOGIE / 電気ノ武者伝説」(シンコー・ミュージック)
 ※現在これは改訂版が出てるけど持ってるのは古い方。

著者: PEACE OF MOUNTAIN
タイトル: ボラン・ブギー―マーク・ボラン・レジェンド 電気ノ武者伝説

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それからここも参考にさせてもらった。感謝。
T.REX&MARC BOLANのトリビュートサイト
http://www.trextacy.com/
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むかし演ったことのある曲は「Get It On」と誰もが一度は・・・の「20th Century Boy」。
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ところで「20世紀少年」(浦沢直樹)はどうなっていくんだろう?あそこまでやってしまって収拾がつくのかなと少し心配。
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ちなみにブログのトップにあるネタ。最終6編に残ったんだけど。T.REXが好きな仔猫が出てくる。仔猫の名前もマーク。書いてる最中も頭ん中でT.REXが鳴っていた。選評で審査員の田中小実昌氏にほめてもらって(と自分では思いこんでる)喜んだ覚えがある。
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今でも名前をつけるときマーク・ボランを使うことが多い。例えばゲームで「Winning Post」では冠名に「ボラン」や「グラム」を付けた馬が走っていた。現在進行形でいえば「Winning Eleven Tactics」のヨーロッパ版。監督の名前はそのままマーク・ボラン。おバカは未だ続いてる。。。。

「だれも知らない小さな国」 佐藤さとる